部活動紹介(柔道部)

柔道部

柔道部顧問の土屋好英先生にインタビューしました。

米沢中央高等学校柔道部の紹介をしてください

現在、男子18名、女子1名の19名で活動しています。とても明るく元気な生徒が多く、良い雰囲気の中で稽古に励んでいます。そして、勝敗にこだわりながら、柔道を通して人としての成長を目指しています。

土屋先生が考える柔道の魅力とは

柔道の魅力は負けることから教わることです。柔道を始めたらまず、受け身を習います。すなわち負けることから教わります。そこから人の痛みがわかり、人に優しくなれます。柔道の創設者、嘉納治五郎先生の精力善用・自他共栄の精神がまさに柔道の魅力だと思います。

米沢中央高等学校柔道部のこれまで

小嶋悦郎先生の後を引き継いで20年が経ちました。これまでに多くの全国大会出場者を輩出してきました。また、高校3年間柔道を通して接してきた部員の中には、思うような結果が残せず悔しい思いをして卒業していった者もいました。でもその部員と私には、その時代時代に苦楽を共にしてきた大切な思い出があります。

そして、米沢中央高校柔道部は、何よりも米沢市、置賜地区の柔道をけん引していくという意気込みと、県外を含めた地区外からも部員を集め、お互い切磋琢磨しながら、柔道を通して人としての成長を突き詰めてきました。

土屋先生の柔道との関わりを教えてください

日本一の富士山の麓、山梨県で生まれました。四人兄妹の次男として幼いころはとてもヤンチャで周りの人たちにいつも迷惑をかけていたそうです。

柔道一家だったので柔道は生活の一部でした。本格的に柔道を始めたのは小学生の時で、小さいながら柔道の魅力に取りつかれていきました。高校時代には目標であったインターハイに出場したのですが予選リーグで敗れ悔しい思いをしました。

その後、日本体育大学に進学。古賀稔彦氏(オリンピック金メダリスト)を3つ上の先輩に持ち、同じ道場で大きな目標と志をもって日々練習に励んできました。

東芝の実業団チームでさらに柔道を磨いた後、米沢中央高校に体育科教師として着任。小嶋悦郎先生と共に柔道部顧問として、部員たちの指導に当たり現在となっています。

今振り返ってみると、柔道は私の人生そのものであり、柔道が今の私を育ててくれたと感謝しています。

これからの目標を教えてください

個人では全国の舞台で活躍する選手を出すことができたのですが団体戦ではまだありません。一人の強い選手を育てるのではなく、日々一緒に稽古をしている仲間全員でお互い支え合いながら切磋琢磨し、団体戦で県優勝しインターハイに出場することを一番の目標としています。

そして、柔道を通して心と技、体を鍛え、全員が心を一つにして稽古に励んでいきたいと考えています。
 

柔道を通して生徒たちに伝えたいことを教えてください

「感謝の心」です。両親、仲間をはじめ多くの人たちから今まで支えてきていただき成長してきました。人との関わりの中で優しくしてもらったことだけでなく、悩んだこと、悔しかったこと、様々な体験を通して成長してきました。すべての人に感謝の心を持つことを伝えていきたいと思っています。

顧問 土屋好英先生 現役時代の戦績

1992 正力松太郎杯国際学生柔道大会    71Kg 優勝 世界チャンピオン
1993 嘉納治五郎杯国際柔道大会      71Kg 3位
1993 ハンガリー国際柔道大会       71Kg 優勝 世界チャンピオン
1994 チェコ国際柔道大会         71Kg 準優勝
1994 講道館杯全日本柔道体重別選手権大会 71Kg 準優勝
1995 全日本実業団柔道体重別選手権大会  71Kg 優勝
1996 全日本実業団柔道体重別選手権大会  78Kg 優勝
1997 全日本実業団柔道体重別選手権大会  78Kg 優勝