学校長あいさつ 栗原裕俊

生徒が主役  ~ 一人ひとりを大切に ~

今、まさに新しい時代がやってこようとしています。近未来は、AI(人工頭脳)の発達によってまさに社会構造を大きく変えてしまうかもしれません。教育の世界でも明治以来最大の教育改革が始まろうとしています。しかし、どんな時代が到来したとしても、変わってはならないものがあるはずです。それは、人間の根幹をなす「心」の教育です。本校の建学の精神は、「心」の教育の大切さを謳っています。

建学の精神

古の教育は心情を重んじ、現今は一般に才智を重んず…

  「才智より出でたる行為は軽薄なり
   心情より出でたる行為は篤実なり」

…人間処世の要訣は身体知識と共に心情の積極的性質を存分に鍛錬するにあり。

私達はこの高邁な建学の精神にのっとり、日々教育活動を実践しています。大正11年に創立され、2022年には創立100周年を迎えようとしていますが、この建学の精神に基づく教育は脈々と受け継がれてきました。今、社会が要求する「人間力」で一番大切なのは、コミュニケーション能力と言われています。コミュニケーション能力とは「他者の思いが分かり、いたわる心」「相手の気持ちをくみ取り相手とつながろうとする心」です。この心があってコミュニケーションは成り立ち「人間力」が育つのではないでしょうか。本校では、日々の教育の実践の中で、生徒が主役となって活動し、他を思いやり一人ひとり大切にする「心の教育」を行うことを目指します。そのために、私達教員は情熱と責任を持ち教育に当たっていく覚悟です。

【保護者の皆さまへ】
教育の目的は、社会の中にあって自立した人間を育て、一人で生きていく力「人間力」を育てることです。高校3年間は人が成長するうえで、最も重要な時期です。私たち教職員は、生徒一人ひとりが自立し、社会のために貢献できる力を備えた人間として社会に送り出したいと強く願っております。そして本校は明るく元気があり楽しい学校です。この活気ある学校生活を通して生徒たちが、自分を鍛え、人間として生きていく力を育むことができるよう、教職員一同力を尽くしたいと思っています。また、教育は学校だけの力で成し遂げられるものではありません。どうか保護者の皆さまにも本校教育にご理解ご協力をいただきますようお願いを申し上げます。