令和2年度 米沢中央高等学校 入学式が挙行されました

式 辞

桜の花も満開となる季節ではありますが、世界全体に新型コロナウィルスが猛威を振るい、臨時休校など、教育活動が思うようにできない状況になっております。このような時に、新たな出発を祝う令和2年度入学式を、新入生のみなさんのみでありますが、無事挙行できましたことを、うれしく思うところです。私は校長の栗原と申します。先ほど入学を許可した260名の新入生の皆さん、在校生・教職員一同、皆さんの入学を心から歓迎いたします。

本校は大正11年、創立者椎野 詮先生によって創立されました。皆さんが3年生になる2020年には創立百周年を迎える歴史と伝統のある学校です。本校の建学の精神は、「才知より出でたる行為は軽薄なり。心情より出でたる行為は篤実なり。」という言葉です。わかりやすくいえば、知識偏重の時代の中で、人間にとって一番大切なのは相手を思いやる心であり、「心の教育、心の鍛錬」が教育のもっとも大切であるということです。本日、入学された皆さんにもぜひこの建学の精神を受け継いでいってほしいと思います。
高校入学にあたって、新入生の皆さんには、ぜひ目標を立ててほしいと思います。「勉強を頑張り大学に行く」「部活動と勉強を両立させる」「生徒会に入り頑張る」または「三年間、無遅刻、無欠席を目指す」など様々な目標があるはずです。目標があればこそ頑張ろうという意識が芽生え、高校生活を送るうえで大きなエネルギーになります。もし、その目標が達成できなくとも、目標に向けて努力したということ、継続できたということがその後の人生において大きな糧になるはずです。

新型コロナウィルスは混迷した社会を浮き彫りにしています。混乱に立ちすくみ、立ち止まり、誰かが何とかしてくれるのを待つのではなく、こんな時代だからこそ「将来何をしたいのか。何になりたいのか。」を考えて、目標を掲げ、その目標に向けて一歩一歩前へ進んでいくことが、3年後の皆さんの進路にも大きくかかわってくるはずです。まだ、目標が明確でない人もいるかもしれませんが、焦らず、じっくりと考えてください。これから困った時も悩むときも必ずあるはずです。その時はこの学校で出会う新しい友達、先生、先輩達に相談したりしてください。私たち在校生はじめ職員一同は、皆さんを元気で明るいチーム中央の一員として応援します。

それでは、入学生260名全員が光輝く高校生活になることを心から願い式辞といたします。

令和2年4月17日
米沢中央高等学校長 栗原裕俊

歓迎の言葉

新入生のみなさん、入学おめでとうございます。在校生を代表し、心からお祝い申し上げます。そして「チーム中央」一同、みなさんのご入学を心待ちにしていました。

新たに仲間になる260名の新入生のみなさんは、2年前の私たちがそうだったように、期待と不安で胸がいっぱいのことと思います。確かに新しい環境は上級生や先生方も知らない人ばかりで、最初は慣れるまで大変かもしれません。

しかし、安心してください。私たちは新しい制服を身に着けたみなさんのことを、「チーム中央」の一員としてお迎えし、熱い先生方とともにしっかりサポートしていきます。そしてみなさんは、これからの学習や部活動をはじめ3年間の高校生活に、さまざまな希望と目標を持っておられると思います。

米沢中央高校には、みなさん一人一人が活躍できる、たくさんの「居場所」があります。本来であれば今頃は、もっと早くみなさんと出会い、「チーム中央」としてともに文武両道を目指す充実感の中で、かけがえのない高校生活を楽しんでいたはずでした。しかし、誰もが苦しいこの時期ですから、今は私たちも我慢しなくてはいけないと思います。

さあ、まもなく一生に一度の「最高の青春」がスタートします。みなさんの前途洋々たる未来が、何にも代えがたい光り輝く最高の高校時代になるように、また卒業する時に「私の高校生活、最高だった!」と言える日が来ることを心からお祈りし、歓迎の言葉といたします。